連夜の逆転劇、決勝戦はトッテナム対リヴァプール！／CL2019

[2019/05/09 Thu]

　7日と8日、チャンピオンズリーグ（CL）準決勝セカンドレグが行われ、リヴァプールは本拠地アンフィールドでバルセロナと、トッテナムはアウェイでアヤックスと対戦した。

　まずはリヴァプール対バルセロナ。ファーストレグは3－0でバルセロナが先勝しており、試合序盤から追いかけるホームのリヴァプールが猛攻を仕掛ける。7分、ジョルディ・アルバのミスを見逃さず、ヘンダーソンがシュートを放つ。GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが一度は防ぐも、こぼれ球をオリジが押し込み、リヴァプールが先制した。逃げるバルセロナは、13分、リオネル・メッシが左足から鋭いシュートを放つも、GKアリソンのファインセーブに阻まれてゴールならず。ファイナル進出に向けて両チームの激しい攻防が繰り広げられるも、前半はリヴァプールの1点リードで終えた。

　後半、初めにチャンスを掴んだのは逃げるバルセロナ。50分、DFラインの裏に抜け出したルイス・スアレスが右足でシュート。しかし、またしてもGKアリソンにセーブされる。すると追いかけるリヴァプールが流れを掴む。54分、グラウンダークロスを後半から途中出場のジョルジニオ・ワイナルドゥムが右足で合わせて、リヴァプールが追加点を奪った。さらに2分後の56分、再びワイナルドゥムがクロスボールをヘディングで合わせて3点目を決め、とうとうリヴァプールが2試合合計で3－3振り出しに戻した。勢いの止まらないリヴァプールは、79分、右CKを相手の意表を突くクイックリスタートを試みる。すると、ペナルティーエリア内でフリーのオリジが右足を一閃。遂にリヴァプールが4－3と逆転する。このまま試合終了を迎え、リヴァプールが2シーズン連続となるCL決勝戦へコマを進めた。

　続いて、トッテナム対アヤックス。ファーストレグ（トッテナムのホーム）は1－0でアヤックスが先勝している。すると、セカンドレグをそのアヤックスが主導権を握る。開始早々の5分、右CKからマタイス・デ・リフトがヘディングで合わせてアヤックスが先制した。一方、追いかけるトッテナムは、直後の6分、ソン・フンミンがペナルティーエリア左へ突破すると、角度のないところからシュートを放つ。ボールは左ポストを直撃し、そのこぼれ球をクリスティアン・エリクセンが合わせる。しかしながら、DFにブロックされて同点ゴールならず。さらに23分、24分と立て続けにゴールへ迫るも、アヤックスGKアンドレ・オナナが立ちはだかる。すると35分、高い位置でボールを奪ったアヤックスが、タディッチからの折り返しをペナルティーエリア左で受けたハキム・ツィエクが左足ダイレクト。前半をアヤックスの2点リード、2試合合計3－0で終えた。

　ところが後半は、一転してアウェイのトッテナムが攻め立てる。55分、ルーカス・モウラがペナルティーエリア中央からゴール右に流し込んでまず1点を返す。さらに4分後の59分、ゴール前でフリーだったフェルナンド・ジョレンテが折り返しを合わせる。GKオナナのスーパーセーブに一度は阻まれるも、こぼれ球をルーカスが左足で押し込み同点に追いつく。2試合合計でも3－2に迫り、アウェイゴール数によりあと1点でトッテナムは逆転突破となる。そうなれば、逃げるアヤックスに追いかけるトッテナムの熱く激しい攻防が繰り広げられる。お互いに次の1点が決まらない中、時間がどんどん過ぎていく。しかしながら、終了間際にドラマティックな展開が待っていた。後半アディショナルタイム6分、ルーカスがペナルティーエリア中央でパスを受けて左足を振り抜くと、クラブ史上初となるCL決勝へ導く逆転ゴールが決まった。トッテナムがアウェイゴール3点を奪い、前日のリヴァプールに続く見事な逆転劇を演じて、クラブ史上初のCL決勝進出を果たした。

　リヴァプール対トッテナムとなった決勝戦は、6月1日（土）にマドリード（スペイン）にあるエスタディオ・メトロポリターノで開催され、2007-08シーズン（マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー）以来11年ぶりとなるプレミア勢対決となった。

----------
【スコア】
リヴァプール　4－0（2試合合計：4－3）　バルセロナ

【得点者】
1－0　7分　ディヴォック・オリジ（リヴァプール）
2－0　54分　ジョルジニオ・ワイナルドゥム（リヴァプール）
3－0　56分　ジョルジニオ・ワイナルドゥム（リヴァプール）
4－0　79分　ディヴォック・オリジ（リヴァプール）

----------
【スコア】
アヤックス　2－3（2試合合計：3－3）　トッテナム
※トッテナムがアウェイゴール差により突破

【得点者】
1－0　5分　マタイス・デ・リフト（アヤックス）
2－0　35分　ハキム・ツィエク（アヤックス）
2－1　55分　ルーカス・モウラ（トッテナム）
2－2　59分　ルーカス・モウラ（トッテナム）
2－3　90＋6分　ルーカス・モウラ（トッテナム）