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決勝戦はスペイン対フランス! / UEFAネーションズリーグ

[2021/10/08 Fri]

 6日と7日、UEFAネーションズリーグ2020-21 準決勝が行われた。

 今夏に行われたEURO2020準決勝と同じ顔合わせとなったイタリア代表とスペイン代表の一戦。EURO2020では、PK戦の末にイタリアが勝利を収め、勢いそのままに決勝戦でイングランド代表を下して53年ぶり2度目の優勝を飾っている。

 リベンジを狙うスペインは、17分に幸先よく先制する。左サイドを突破したFWミケル・オヤルサバルのアーリークロスをFWフェラン・トーレスが右足ダイレクトボレーでゴールネットを揺らした。追いかけるイタリアはその後チャンスを創り出しながらも中々追い付けない中、42分に窮地に追い込まれる。判定に対する異議により、すでに警告を一度受けていたキャプテンDFレオナルド・ボヌッチが、ラフプレーによりこの試合2度目の警告で退場処分となり、試合の半分以上を数的不利で戦うこととなった。すると、前半アディショナルタイム2分、F・トーレスが今度はヘディングでゴールを決めてスペインがリードを2点に広げて前半を終えた。

 迎えた後半は数的有利のスペインが試合の流れを掴むものの、一人少ないイタリアも必死に持ち堪える。そして83分、CKのためにハーフウェイライン付近まで上がっていた最終ラインへのパスをFWフェデリコ・キエーザがインターセプトするとゴール前まで独走する。最後は、キエーザがGKをギリギリまで引きつけたあと並走してきたMFロレンツォ・ペッレグリーニが決めてイタリアが1点を返した。しかしながら、イタリアの反撃もここまでとなり、見事EURO2020のリベンジを果たしたスペインが決勝戦にコマを進めた。一方、敗れたイタリアは37試合連続無敗と世界記録更新中だったが、2018年9月10日(対ポルトガル戦/●0-1)以来で実に約3年ぶりとなる黒星を喫した。

 もう一つの準決勝はベルギー代表とフランス代表の試合。拮抗した試合となったが、先手を奪ったのはベルギーだった。37分、左サイドからカットインしたMFヤニック・フェレイラ・カラスコがニアを抜く鋭いシュートでGKウーゴ・ロリスの逆を突いてゴールネットを揺らした。これで勢いに乗ったベルギーは、続く40分、FWロメル・ルカクが縦パスのボールを跨いで自らDF裏へ抜け出してマークを振り切ると、角度のないところから右足でニア上を撃ち抜き、リードを広げて前半を終えた。

 2点のビハインドを負ったフランスだが、後半から反撃に出る。62分、ゴール前でパスを受けたFWカリム・ベンゼマが細かいタッチで相手をかわしてからゴールを狙う。ブロックに入った選手に当たり、微妙にコースが変わってゴールネットを揺らした。さらに続く66分、FWアントワーヌ・グリーズマンがペナルティーエリア内で倒れると、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により、最終的にファウルの判定でフランスにPKが与えられた。このビッグチャンスにキッカーを務めたエンバペが、落ち着いてきっちりと決めて、とうとうフランスが試合を振り出しに戻した。すると、追い付かれたベルギーは、87分、ルカクがゴールネットを揺らして突き放したかに思われたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。そして、最後にドラマが待っていた。同点のままで迎えた90分、クロスボールが左サイドに流れるとDFテオ・エルナンデスがトラップから得意の左足を一閃。豪快なシュートがGKティボー・クルトワの手をかすめてゴールに突き刺さり、フランスが逆転ゴールを奪った。そしてこのまま試合終了となり、劇的な逆転を魅せたフランスがスペインの待つ決勝戦への切符を手にした。

 なお、10日(日)にスペインとフランスの決勝戦とイタリアとベルギーの3位決定戦が行われる。

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【スコア】
イタリア代表 1-2 スペイン代表
【得点者】
0-1 17分 フェラン・トーレス(スペイン)
0-2 45+2分 フェラン・トーレス(スペイン)
1-2 83分 ロレンツォ・ペッレグリーニ(イタリア)

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【スコア】
ベルギー代表 2-3 フランス代表
【得点者】
1-0 37分 ヤニック・フェレイラ・カラスコ(ベルギー)
2-0 40分 ロメル・ルカク(ベルギー)
2-1 62分 カリム・ベンゼマ(フランス)
2-2 69分 キリアン・エンバペ(PK/フランス)
2-3 90分 テオ・エルナンデス(フランス)

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