レアル・マドリードがバイエルンに劇的な逆転勝利で2年ぶりのファイナルへ / UCL2024
[2024/05/09 Thu]
8日(水)、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL) 準決勝 セカンドレグが行われ、レアル・マドリード(スペイン)とバイエルン(ドイツ)が対戦した。
歴代最多14度の優勝を誇る大会の盟主レアル・マドリードと6度の優勝を誇るバイエルンのファーストレグは、2-2のドロー決着となり、レアル・マドリードのホームで行うセカンドレグの勝者がそのままファイナリストの座を射止める。
立ち上がり、先にペースを掴んだのはホームのレアル・マドリードだが、しっかりと守備を固めるバイエルンの牙城は中々崩せない。一進一退の膠着状態は続き、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。
後半に入り、さらにギアを上げて攻めるレアル・マドリードに対して、GKノイアーが好セーブを連発してバイエルンはゴールを死守する。すると、守護神の奮闘に攻撃陣が応える。68分、カウンターから左サイドを崩して、最後は途中出場のMFアルフォンソ・デイヴィスが利き足ではない右足を思い切り振り抜くと、GKアンドリー・ルニンの手がギリギリ届かない絶妙なコースでゴールに収まり、バイエルンが待望の先制点を手にした。攻め続けながらもリードを許したレアル・マドリードは、選手交代を使い、流れを変えようと試みる。しかし、リードを手にしたことでさらに守備を固め、1点を守り切ろうとするバイエルンのDFを攻略できないまま時計の針だけが進んだ。そして、バイエルンの勝利と思われ始めた88分、右サイドでMFルカ・モドリッチがルーズボールを拾うと、パスを繋いで左サイドへ展開して揺さぶると、FWヴィニシウス・ジュニオールがカットインから右足一閃。シュートはGKノイアーの正面に飛び、落胆の声が聞こえたが、このシュートをキャッチしようとしたノイアーがまさかのファンブル。これにFWホセルがきっちりと詰めており、こぼれ球を押し込んでレアル・マドリードが土壇場でスコアをタイに戻した。すると、サンティアゴ・ベルナベウのボルテージはマックスとなり、レアル・マドリードの背中を猛プッシュする。後半アディショナルタイム1分、右CKの流れから波状攻撃を仕掛けると、最後はホセルがゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でゴールならずかと思われた。ところが、VARによるチェックの結果、ゴールが認められ、レアル・マドリードがとうとう逆転に成功した。そして、2-1で試合終了となり、見事な"勝負強さ"を魅せたレアル・マドリードがドルトムント(ドイツ)が待つ決勝戦にコマを進めた。
なお、決勝戦は、6月1日(土)20時(日本時間2日4時)に聖地ウェンブリー・スタジアム(イングランド)で行われる予定。
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【スコア】レアル・マドリード(スペイン) 2-1(2試合合計4-3) バイエルン(ドイツ)
【得点者】
0-1 68分 アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン)
1-1 88分 ホセル(レアル・マドリード)
2-1 90+1分 ホセル(レアル・マドリード)
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■UEFAチャンピオンズリーグ(UCL) 決勝戦
日時:2024年6月1日(土)20:00キックオフ ※日本時間2日(日)4:00
会場:ウェンブリー・スタジアム(イングランド)
対戦カード:ドルトムント(ドイツ) vs レアル・マドリード(スペイン)