広島が大勝から一転して没収試合で黒星に... / ACL2
[2025/03/10 Mon]
8日(土)、アジアサッカー連盟(AFC)は、AFCチャンピオンズリーグ 2(ACL2) 準々決勝を戦うサンフレッチェ広島(日本)のレギュレーション違反を発表した。
5日(水)にファーストレグが行われ、広島がホームでライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)に6-1で大勝を収めた。しかしながら、この試合で途中出場を果たしたFWヴァレール・ジェルマンが、規定に違反しているという。ジェルマンは、2月27日(木)に広島へ加入したが、前所属マッカーサーFC(オーストラリア1部)で昨年2月22日に行われたACL2の前身大会であるAFCカップにおいて、対セントラルコースト・マリナーズ(●2-3)で、相手選手を平手打ちしたことにより、AFCから3試合出場停止の処分(2024年3月11日付)を受けていた。その出場停止処分が未消化のまま広島へ加入したジェルマンが5日(水)の試合に出場したことで「AFC規律・倫理規定第56条およびACL2 2024/25競技規則第26条に違反」と判断され、AFCはこの試合を没収試合とする決定を下した。
この結果、6-1という試合結果は無効となり、0-3でライオン・シティ・セーラーズの勝利が記録されることになる。また、発表によれば、広島には罰金が科せられ、参加報酬の50%も没収されるという。さらに、広島に対して「同様の違反が再発した場合、より厳しい処分が科される可能性があることを警告」したことも明らかにされている。
なお、Jリーグは1日(土)にジェルマンの出場停止処分の取り扱いについて発表しており、マッカーサーFC在籍中のオーストラリア国内リーグでの出場停止処分(2試合)は、国際サッカー連盟(FIFA)規則に基づき移籍先の国において消化することになるため、2025 明治安田J1リーグ 第4節(対横浜FC)および第6節(対柏レイソル)で消化される。しかしながら、この処分の対象が2月9日に行われたリーグ戦(対ウェスタン・ユナイテッド)での処分だったため、ACL2の試合は含まれていなかった。