インテルがアウェイで先勝、アーセナルは3ゴール完勝 / UCL
[2025/04/09 Wed]
8日(火)、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL) 準々決勝 ファーストレグのうち2試合が行われた。
ドイツ対決を制してベスト8へコマを進め、2019-20シーズン以来の欧州制覇に向けて6大会連続となる準々決勝進出を手にしたバイエルン(ドイツ)と15年ぶりのUCL優勝を狙うインテル(イタリア)の一戦は、バイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナで行われた。立ち上がりからペースを掴んだのはバイエルンだったが、GKヤン・ゾマーの好プレーでインテルが跳ね除けると、徐々に流れを引き寄せ始めた。そして、38分、リズミカルなパス交換で左サイドへ展開すると、ゴール前への折り返しをFWマルクス・テュラムがヒールで落としたボールをFWラウタロ・マルティネスが右足アウトサイドでゴールネットを揺らしてインテルが待望の先制点を手にした。
後半に入ると、追いかけるバイエルンがギアを上げて攻勢を強める。一方、インテルは粘り強いDFで対応して膠着状態が続く。そして、75分、今シーズン限りでの退団が発表されたばかりのFWトーマス・ミュラーがピッチに登場すると、早速仕事をやってのける。85分、右サイドからのクロスボールを大外のMFコンラート・ライマーが収めて右足で中へ送ると、最後はミュラーが合わせてバイエルンがとうとう追い付いた。しかし、このままでは終わらない。直後の88分、前のめりとなっていたバイエルンDFをカウンターでかいくぐると、左サイドからのグラウンダークロスをMFダヴィデ・フラッテージがワンタッチでゴールに流し込み、インテルが突き放した。そして、最後まで攻め続けたバイエルンだが一歩及ばず、1-2で試合終了。インテルがアウェイで先勝を収めた。
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【スコア】バイエルン(ドイツ) 1-2 インテル(イタリア)
【得点者】
0-1 38分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
1-1 85分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
1-2 88分 ダヴィデ・フラッテージ(インテル)
続いて、悲願のUCL制覇を目指すアーセナル(イングランド)と大会最多15回の優勝を誇るレアル・マドリードの一戦。序盤からペースを掴んだのはホームのアーセナルだった。ボールポゼッションを高めてリズムを創るも、フィニッシュが決まらず、膠着情愛が続いてスコアレスのまま前半を終えた。
ところが、後半に入り、立ち上がりの58分、PA手前やや右よりからのFKをMFデクラン・ライスが壁の外側からカーブをかけて直接狙うと、GKティボー・クルトワも手が届かない絶妙なコースでゴールに収まり、ライスのキャリア初となる直接FKからのゴールでアーセナルが均衡を破った。これで勢い付いたアーセナルは、70分、今度はPA手前やや左よりからのFKを再びライスが直接ゴール右上へ豪快に決めてアーセナルが突き放した。さらに、75分、リズミカルなパス交換から最後はMFミケル・メリーノが左足ダイレクトで合わせてゴール左下に決め、アーセナルが試合を決定付ける3点目を手にした。その後、レアル・マドリードが反撃に転じるもゴールにつながりそうなビッグチャンスは創り出せず、3-0で試合終了。なお、後半アディショナルタイムにMFエドゥアルド・カマヴィンガがこの試合2度目の警告を受けて退場処分となっている。
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【スコア】アーセナル(イングランド) 3-0 レアル・マドリード(スペイン)
【得点者】
1-0 58分 デクラン・ライス(アーセナル)
2-0 70分 デクラン・ライス(アーセナル)
3-0 75分 ミケル・メリーノ(アーセナル)