決勝戦は前回王者スペイン代表対第1回覇者ポルトガル代表に決定 / UNL
[2025/06/06 Fri]
4日(水)と5日(木)、UEFAネーションズリーグ(UNL) 準決勝が行われた。
準決勝以降のファイナルズ開催国であるドイツ代表は、第1回UNL優勝のポルトガル代表と対戦した。立ち上がりから両チームともアグレッシブな展開を魅せる。ところが、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンとポルトガル代表GKディオゴ・コスタの活躍でスコアは動かず、スコアレスでハーフタイムに入った。そして、後半開始直後の48分、ゴールキックを最終ラインからつなぎ、ビルドアップを試みたポルトガルに対して、前線からプレスをかけたドイツは、左サイドの高い位置でボールを奪った。そして、MFフロリアン・ヴィルツがMFヨシュア・キミッヒとの連携からヘディングシュートをゴール右下へ決め、ドイツが待望の先制点を手にした。ところが、ポルトガルもこのままでは終わらない。63分、右サイドへ展開すると、FWフランシスコ・コンセイソンが緩急を使った巧みなドリブルで斜めに切り込みながら左足を思い切りよく振り抜き、ゴールネットを揺らして同点に追い付いた。さらに、直後の68分、ショートカウンターから最後はエースのFWクリスティアーノ・ロナウドが決めてポルトガルが逆転に成功した。C・ロナウドは、自身の持つ歴代代表最多得点記録を137ゴールに伸ばした。また、C・ロナウドは男子代表選手の歴代最多出場記録(220試合)も更新している。そして、これが決勝点となり、1-2で試合終了。初代王者ポルトガル代表が8日(日)に行われるファイナルへコマを進めた。
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【スコア】ドイツ代表 1-2 ポルトガル代表
【得点者】
1-0 48分 フロリアン・ヴィルツ(ドイツ)
1-1 63分 フランシスコ・コンセイソン(ポルトガル)
1-2 68分 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
もう一つの準決勝は壮絶な打ち合いとなった。前回大会王者スペイン代表は、前々回大会王者フランス代表と対戦した。立ち上がりに主導権を握ったフランスだったが、先にスコアを動かしたのはスペインだった。22分、右サイドを起点に攻め込み、PA右角からゴール前へグラウンダーのボールを送ると、FWミケル・オヤルサバルが落としたボールをFWニコ・ウィリアムズが左足で豪快に蹴り込み、スペインが先手を奪った。さらに、続く25分、リズミカルなパス交換からDF裏に抜け出したMFミケル・メリーノが右足シュートでゴールネットを揺らして突き放した。そのままスペインが2点をリードして前半を終え、迎えた後半の立ち上がり54分、勢いの止まらないスペインにPKが与えられると、FWラミン・ヤマルがきっちりと決めてリードを3点に広げた。さらに、直後の55分、左サイドのニコ・ウィリアムズからのリターンをPA内で受けたMFペドリが巧みなチップキックでゴールを決め、スペインが4点目を手にした。防戦一方のフランスだったが、58分、PKをFWキリアン・エンバペがきっちりと決めて反撃の狼煙を上げる。ところが、中央から右サイドへ展開すると、最後はヤマルが体勢を崩しながら相手のタイミングを外すシュートでゴールネットを揺らし、スペインが突き放した。5失点の屈辱を受けたフランスだが、79分、代表デビューとなったFWラヤン・シェルキの豪快な一撃で2点目を奪うと、"レ・ブルー"が勢いを取り戻す。84分にオウンゴールで3点目を決めると、後半アディショナルタイム(AT)3分、FWランダル・コロ・ムアニのゴールで1点差に詰め寄った。しかしながら、あと一歩届かず、5-4で試合終了。スペイン代表が大会連覇をかけて8日(日)に行われる決勝戦に臨むこととなった。
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【スコア】スペイン代表 5-4 フランス代表
【得点者】
1-0 22分 ニコ・ウィリアムズ(スペイン)
2-0 25分 ミケル・メリーノ(スペイン)
3-0 54分 ラミン・ヤマル(PK/スペイン)
4-0 55分 ペドリ(スペイン)
4-1 59分 キリアン・エンバペ(PK/フランス)
5-1 67分 ラミン・ヤマル(スペイン)
5-2 79分 ラヤン・シェルキ(フランス)
5-3 84分 オウンゴール(フランス)
5-4 90+3分 ランダル・コロ・ムアニ(フランス)