アジア勢で唯一のアル・ヒラルがマンチェスター・シティに競り勝ってベスト8進出 / FCWC
[2025/07/02 Wed]
6月28日(土)から7月1日(火)、FIFAクラブワールドカップ 2025(FCWC2025/Mundial de Clubes FIFA 25) ラウンド16が行われた。
開催地代表でFWリオネル・メッシを擁するインテル・マイアミ(アメリカ)は、メッシの古巣で現欧州王者のパリ・サンジェルマン(フランス)と対戦した。立ち上がりからペースを握ったパリ・サンジェルマンは、早々の6分、FKからファーサイドのMFジョアン・ネヴェスがヘディングで合わせて幸先よく先手を取った。その後も優位に試合を進めると、39分にはハイプレスでボールを奪い、再びJ・ネヴェスがゴールネットを揺らしてリードを広げた。さらに、44分にオウンゴールで突き放すと、前半アディショナルタイム4分、DFアクラフ・ハキミのゴールで4点目を奪い、ハーフタイムを迎えた。後半に入ると、先のことを考えて選手交代を行うパリ・サンジェルマンに対して、前半より攻撃の回数が増えたインテル・マイアミだったが、フィニッシュが決まらず、ゼロのまま時計が進んだ。そして、4-0のままタイムアップとなり、パリ・サンジェルマンが盤石の試合運びで準々決勝へコマを進めた。
グループステージ(GS)で13ゴールを決めたマンチェスター・シティ(イングランド)は、アジア勢で唯一勝ち上がってきたアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦した。立ち上がりからボールポゼッションを高めるマンチェスター・シティは、9分、華麗な連係プレーからMFベルナルド・シルヴァが決めて、GSで1失点だったアル・ヒラルDFから幸先よく先制した。その後も攻め立てるマンチェスター・シティだが、GKボノの活躍でアル・ヒラルがギリギリのところで耐え、前半を1-0で終えた。そして、後半開始直後の46分、右サイドからのグラウンダークロスのこぼれ球をFWマルコス・レオナルドがヘディングで押し込み、アル・ヒラルが同点に追い付いた。さらに、続く52分、CKをクリアしたところからカウンターに転じると、ドリブルで持ち込んだFWマウコムがGKとの1対1を冷静に決めてアル・ヒラルが一気に逆転した。ところが、そのわずか3分後の55分、左CKからFWアーリング・ハーランドが押し込み、マンチェスター・シティがすぐさま追い付いた。一進一退の展開は、その後も続いてお互いに決勝点を決められないまま90分間の戦いを終え、延長戦へと突入した。すると、延長戦では、壮絶な撃ち合いとなる。94分、左CKをDFカリドゥ・クリバリの打点の高いヘディングシュートでアル・ヒラルが勝ち越すも、104分にクロスボールをMFフィル・フォーデンがゴールネットを揺らしてマンチェスター・シティが追いすがる。それでも、112分、アーリークロスをMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチがヘディングで合わせると、このシュートはGKエデルソンがセーブするもこぼれ球をレオナルドが押し込んでアル・ヒラルが突き放した。そして、アル・ヒラルが守り切り、3-4のままタイムアップ。アジアの意地を魅せたアル・ヒラルがベスト8進出を果たした。
ラウンド16の結果と準々決勝以降の対戦カードは以下の通り。
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■結果
パルメイラス(ブラジル) 1-0 ボタフォゴ(ブラジル)
ベンフィカ(ポルトガル) 1-4 チェルシー(イングランド)
パリ・サンジェルマン(フランス) 4-0 インテル・マイアミ(アメリカ)
フラメンゴ(ブラジル) 2-4 バイエルン(ドイツ)
インテル(イタリア) 0-2 フルミネンセ(ブラジル)
マンチェスター・シティ(イングランド) 3-4 アル・ヒラル (サウジアラビア)
レアル・マドリード(スペイン) 1-0 ユヴェントス(イタリア)
ドルトムント(ドイツ) 2-1 モンテレイ(メキシコ)
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■順位表と今後の対戦カード
▽準々決勝
[MN57]フルミネンセ(ブラジル) vs アル・ヒラル (サウジアラビア)
[MN58]パルメイラス(ブラジル) vs チェルシー(イングランド)
[MN59]パリ・サンジェルマン(フランス) vs バイエルン(ドイツ)
[MN60]レアル・マドリード(スペイン) vs ドルトムント(ドイツ)
▽準決勝
[MN61][MN57]の勝者 vs [MN58]の勝者
[MN62][MN59]の勝者 vs [MN60]の勝者
▽決勝戦
[MN63][MN61]の勝者 vs [MN62]の勝者