Aキホンの5つの栄養素

ワタシの身体、そしてアナタの身体は一体何からできているのでしょうか?

筋肉はプロテイン、骨はカルシウム、そうです、その通り!
では、ボールを蹴るために筋肉や骨を動かすエネルギー源は?そのエネルギー源を筋肉に届ける血液の中身は??などと細かく考えていくと、私たちの身体は色んな材料からできていることが想像できます。しかし、あまり細かく考えるとややこしくなってしまうので、ここではまずキホンの材料を考えてみましょう。

もっとも多いのは、です。
だいたい体重の60%くらい(子供は70%くらい)は水です。身体の中で行われるすべての代謝には水が必要なのです。だから、食べ物がなくてもヒトは2〜3週間ほど生き延びることができますが、水がなければ2〜3日しか生命が維持できません!あまりに身近すぎて忘れてしまいがちですが、もっとも大切な栄養素は「水」なのです。

ボールを追うことに夢中になって、水分補給を忘れてしまいがちな方、普段からあまり水分を補給しない方はご注意を。特に夏の暑っつ〜いピッチでは熱中症で命を落とすことも!?ミドルエイジの方々はピッチを離れても普段から水分を補給しないと、血液が粘りやすく、ドロドロになって脳卒中!!なんてことにもなりかねません。
水分補給のコツは、こまめにチョコチョコです。一気に飲むと胃の中がチャポチャポになってしまいます。普段から喉が渇いたと感じていなくても、チョコチョコ水分を補給してくださいね。ちなみに、ビールなどのアルコールには利尿作用があり、かえって脱水を引き起こすのでご注意を。

水分補給のお話は、また改めて詳しくお話するとして。水以外の身体の材料は、大きく5つに分けて考えることができます。
つまり、たんぱく質糖質脂質ビタミンミネラル。これらは5大栄養素と呼ばれています。そして5つの栄養素はそれぞれ異なった働きをしていて、以下のように分類できます。

  ・たんぱく質    筋肉、皮膚、血管、内臓、免疫細胞など、身体の材料。
  ・糖質  すぐに使うエネルギー源。脳の唯一のエネルギー源。
  ・脂質  貯蔵用エネルギー源。ホルモンや細胞の膜の材料。
  ・ビタミン   たんぱく質、糖質、脂質を使う職人さん。細胞を老化から守る。
  ・ミネラル   たんぱく質、糖質、脂質を使う職人さん。身体の材料にもなる。

いや〜栄養素もフットサルと同じく、身体を作る栄養素たちも、一人では戦うことができないのですね。5人がチームになってそれぞれの役割を果たしているのです。何だか深い話だな〜。だからお肉ばっかり♪とか、ご飯の代わりにお菓子でいいや〜♪♪なんて食生活は、「全員フォワード」とか「キーパーしかいない」ようなチームと同じで代謝がうまくいきません。
そうなると、いざピッチに立っても「やる気はあるのに身体が動かん」とか「疲れがなかなか取れにくい」なんて症状が現れてしまうのです。
栄養バランスがとれた食事とは、5つの栄養素がみんな揃っている食事です。
一番わかりやすいのは、「一汁三菜」という食事パターン。ご飯にお味噌汁、メインのおかずにサブおかず×2、という感じ。
定食屋さんの食べ方ですね。 単品料理を食べるときでも、汁物や小鉢ものをプラスすればOKです。

普段の食生活を思い浮かべてみてください。外食が多い方は、一汁三菜が食べれるお店はどれくらい思いあたりますか?
コンビニで一汁三菜を揃える場合、何をチョイスすればよいでしょう?

さあ、次の食事が実践練習です。アナタの身体を作る栄養素のチームのメンバーを招集する名監督になって下さいね。

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