Cたんぱく質について(2) たんぱく質摂取のタイミング

サッカーを観ていて私がシビれるのは、絶妙なスルーパスが通ったとき!
なぜなら広い視野と流れを読む洞察力、そしてジャストなタイミングでボールを蹴るテクニックがなければこのようなプレイは不可能だから。
いろんな要素を兼ね備えて始めてできるからこそ、フットボールの奥深さを感じさせてくれますよねぇ。

そして、栄養もタイミングが重要です。
朝食はご飯をしっかり食べろと言われるのに、飲んだ後のお茶漬けはNG。
同じご飯なのに、不思議だと思いませんか?タイミングが違えば栄養素の働きだって変わってくるのです。
特に筋肉量をキープしたい! 疲労を早く回復させたい!! と願うオトナのフットボーラーには、たんぱく質を摂るタイミングが重要となります。

筋肉の材料であるたんぱく質は、いつ摂ればいいのか?を知るためにまず、体内時計について考えてみましょう。
私たちの体は、毎日毎日休まずに代謝を続けています。「代謝」とは、何かを分解したり、作ったりする生命の営みです。
ご飯を消化、吸収してエネルギーとして燃やしたり、たんぱく質をアミノ酸に分解してそこから筋肉を作り出すのもすべてが代謝です。
しかし、代謝は24時間いつも同じペースで行われているのではありません。
例えば、朝には交感神経の働きが活発になり、体温が上昇して活動しやすい身体のリズムが作られます。お昼ごはんの後に眠くなるのは、食べることで副交換神経のスイッチが入り、栄養素を吸収するために身体をリラックスモードに切り替えるためです。

そして身体づくり、疲労回復で一番大切なのは夕食睡眠です。
夜、眠りについてから深い睡眠に入ったときに成長ホルモンが分泌されて、傷ついた筋肉や組織が修復され、超回復が起こり、疲労が回復されます。このときに必要となるのが筋肉や細胞の材料となるたんぱく質。たんぱく質をこのタイミングで取り込むためにちょうど良いのが夕食なのです。
先ほどお話した寝る前のご飯がNGなのは、夜は食べたものの栄養素を「燃やそう」とするのではなく、身体の修復のために「取り込もう」とするからです。

サッカーで汗を流した日の晩御飯には豆腐や納豆などの大豆製品や魚介類、脂っこくない肉類などをしっかりめに摂りましょう。
食欲がないからといってお茶漬けや麺類だけで済ませてしまうと、体脂肪に変わりやすいだけでなくせっかくの筋肉への刺激がムダになり、疲労も回復できません。そんな状態が続くとケガもしやすくなってしまうのでご注意を!
食欲がないときには冷奴やお刺身などあっさりしたものを選んだり、スパイスや薬味を使って食欲を刺激するなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか?

成長ホルモンの働きを最大限に活かすには、睡眠も重要なポイントです。
成長ホルモンは眠ってから1〜2時間後に分泌が始まり、夜中の0時〜3時くらいに最大値になるといわれています。つまり、22時に眠るのがベストなタイミング。実際、元日本代表キャプテンの中澤選手もずっと22時に眠るという生活を続けているそうです。
なかなかそんな時間に寝れないよ〜と思われるかもしれませんが、できるときだけで構わないので試してみてください。
朝起きたときの充実感・爽快感がぜんぜん違います!
早寝・早起きをしてパワフルに活動し、夕食ではたんぱく質をしっかり味わい、適度な疲労によって睡眠が促される。
このサイクルがうまく行けば、身体の負担が少なくなって疲れも感じにくくなってきます。
一日のスケジュールを仕事や用事にあわせるのではなく、身体のリズムを把握し、食事や睡眠のタイミングをポイントにして生活することで、一日24時間の質が見違えるほど高くなります。

疲労をかわし、ダメージをかいくぐり、タイミングを合わせた食事と睡眠で、絶妙なスルーパスのごとく爽快にサッカーライフを楽しみましょう!

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