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ペルージャのガウチ社長、中田の将来を案ずる

ペルージャのアレッサンドロ・ガウチ社長が中田英寿の将来を案じている。ASローマで中田がこれ以上守備的なポジションを続けるは良くないというのだ。
今週東京でガウチ社長(フランスワールドカップ直後、中田と契約)は、「ファビオ・カペッロ監督(ローマ)は選手の能力も理解していないし、才能を無駄 にしている。このままではヒデ(中田)は前途多難だ。」「ヒデはペルージャで攻撃的中盤だった、おそらくそのポジションでは世界屈指のプレーヤーだし、常に100%のプレーを披露してくれるだろう。しかし、守備的中盤としては持てる力の60いや50%ほどの力しか発揮できない。」これまでに中田(:23歳、アジア年間最優秀選手)は攻撃的ミッドフィルダーとしての地位 を確固たるものとした。フランスワールドカップでその傑出したプレーを披露し、大会後すぐ移籍金330万ドルでベルマーレ平塚からペルージャに移籍。そして 1998年9月、セリエA初戦、ユベントスに4-3と敗れたものの2得点をあげる衝撃的なデビューを飾り、33試合出場、通 算10得点をあげた。1月、今シーズン中田が好調を維持する中、移籍金1,600万ドルでペルージャからローマに移籍。だがカペッロ監督はすでにフランチェスコ・トッティ(愛称「ローマのプリンス」)を攻撃的中盤に起用していたため、中田のポジションは中盤右のみに制限された。
その結果、中田は慣れないポジションでなんとかしようと足掻いた末、控えに回ることもあった。
「カペッロがヒデ(中田)を手に入れたのは大正解だったが、ヒデの選手としての特徴が分かってない。ヒデをよく交代させるが、ペルージャにいた時は、試合終了に近づくほど逆にタフになっていたよ。」
ガウチによれば、答えは簡単である、要はローマがトッティを売ればいいのである。「攻撃面 ならばトッティよりヒデの方が上だ。トッティはチームを替えるべきだし、ローマにとってもトッティを他のチームに出して、ヒデを本来(攻撃的な)のポジションに戻すことがいいと思うけどね。」
現在ガウチ(ペルージャのオーナー、ルチアーノ・ガウチの息子)は、新たな日本人選手を物色するため2週間日本に滞在している。
先日(29日)、ニュージーランドに4-0と勝利を収めたU-23のベストプレーヤーとして稲本潤一(ガンバ大阪)、中村俊輔(横浜・F・マリノス)を挙げ、「日本人は団結力があるから、各プレーヤーを見定めるのは容易じゃないよ。でも、15日間の滞在で Jリーグの試合は3,4試合観るつもりだ。選手の個性を見極めるにはそれしかないからね。」と話している。