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好調セレッソから2人が代表入り

byジェレミー・ウォーカー
 東京(2000年4月20日) 今月26日にソウルで行われる韓国との親善試合に臨む日本代表メンバーに、リーグ戦でロケットスタートを切ったセレッソ大阪から2人のプレーヤーが選出された。

 その2人とは、キャプテンである森島寛晃とセンターフォワードの西澤明訓。今シーズンこれまでに11ゴールを記録している両人が、代表監督フィリップ・トルシエによって火曜日に発表された22人の代表メンバーに名を連ねた。

 ほかの選手に目を移すと、ガンバ大阪のFW小島宏美が五輪代表からA代表へと昇格。イタリアでプレーする2人のミッドフィルダー、中田英寿(ASローマ)と名波浩(ベネチア)も召集された。

 ではここで、東京で開かれた記者会見でもトルシエが時間を割いていた、セレッソの2選手の話に戻そう。「今季のリーグ戦、ここまでのベストクラブに彼らは所属している。両選手とも所属チームでは重要なプレーヤーであるが、代表チームでも同じく重要なプレーヤーになり得るのか見てみたい」フランス人監督は語った。

 今シーズンは7試合を消化したわけだが、セレッソは現在勝ち点14で16チーム中3位 に付ける。上位のジュビロ磐田、横浜F・マリノスとの勝ち点差はわずかに1。

 W杯仏大会の代表メンバーにも選ばれた27歳の森島は、今シーズンは中盤の攻撃的なポジションで6つのゴールを挙げ、現在5試合連続ゴール中である。

 一方23歳の西澤は、ここ3年というもの代表チームに定着し切れずにいたが、今シーズン5ゴールを記録、昨年度得点王に輝いた黄善洪の退団の穴を埋める活躍ぶりを見せている。

 そして小島はガンバ所属、22歳のFW。トルシエは小島について、こう付け加えている。「先の土曜日のFC東京戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたので、彼を呼んだ(3-1でガンバが勝利したこの試合で、小島は2得点を記録)。五輪代表からA代表へステップアップするチャンスを受けるに値するプレー内容だ」

 最後に行われた代表の試合は、0-0の引き分けに終わった神戸での中国戦。それだけに来週のソウル決戦が、トルシエにとって最後の試金石となりそう。6月に契約の切れる彼との契約を延長するかどうか、日本サッカー協会は5月に決定するとしている。

 トルシエは韓国を日本の「兄弟」とみなしている。というのも両国は互いに成長しており、サッカーの場であれ、サッカーを離れた場であれ、2002年W杯に向けて働きかけていると考えているからだ。「だが韓国は、今回は高い士気で挑んでくるだろう。昨年の五輪チーム同士の対決で我々が連勝を果 たしたわけだから。彼らは復讐の機会を狙っているはずだ」トルシエは言う。「韓国戦は、このチームの成長過程の第一段階を締めくくる最終ゲームになる。ユース・五輪・年長者と140人以上の選手を私は観察して来たが、彼らを組合せて、最強の代表チームを作るときがやって来た」

 豊富な国際経験を持つベテランFW三浦知良は、先日の中国戦で短い出場時間ながら、負傷した城彰二に代わって90キャップ目を記録。再選出が見込まれていたが、韓国戦のメンバーからは漏れた。

 メンバーは次の通り。
GK: 川口能活(横浜) 楢崎正剛(名古屋)
DF: 大岩剛(名古屋) 服部年宏(磐田) 森岡隆三(清水) 松田直樹(横浜) 中澤祐二(V川崎) 中田浩二(鹿島)
MF: 森島寛晃(C大阪) 名波浩(ベネチア) 三浦淳宏(横浜) 伊東輝悦(清水) 奥大介(磐田) 中田英寿(ローマ) 明神智和(柏) 中村俊輔(横浜) 稲本潤一(G大阪)
FW: 中山雅史(磐田) 西澤明訓(C大阪) 柳沢敦(鹿島) 小島宏美(G大阪) 高原直泰(磐田)