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イタリア代表監督ゾフ、大満足の快勝

レッジオ・カラブリア(2000年4月27日)
 イタリア代表監督ディノ・ゾフは、2―0で勝利を収めたポルトガル戦での同国のパフォーマンスを「今季一番の出来」と絶賛。一方で欧州選手権開始までに細かくつなぐパスサッカーを展開させたいと、更なる強化も忘れていない。「我々は前進している、それは間違いない。今季最高の試合をお見せすることができた」−ユベントスDFマーク・イウリアーノ、ローマFWフランセスコ・トッティが後半遅くに挙げた2ゴールによって、ここ6試合でようやく2つ目の勝利を手にした試合後、ゾフは語った。

 もっとも、イタリア代表が納得の行く試合運びができたゲームとなると、昨年 6月にウェールズを4―0で下した一戦まで遡る。したがって、これから選手権初戦となる6月11日のトルコ戦までの間、ゲーム支配率を高められるよう取り組んで行きたいとゾフは語った。

 「もっとボールを回せるようにならねばならない。ロングボールを使ってよいのは、せいぜい危険な状況くらいのもの。準備期間である今からしっかりと意識付けをしておきたい」

 前半イタリアはポルトガルディフェンス陣にてこずり、2トップのフィリッポ・インザーギとマルコ・デルベッキオめがけたロングボールに頼る場面 もしばしば。この2人のスタメンでの組み合わせは初めての試みで、うまく機能していたとは言い難い。

 ハーフタイムにデルベッキオに代わりトッティが投入されると、試合はようやくアズーリ(イタリア)ペースに。75分にゴール前混戦状態からイウリアーノが先制ゴールを挙げると(インザーギは当初、この得点は自分が決めたと訴えたが変わらず)、88分にはトッティがカウンター攻撃から追加した。

中盤支配
 ゾフをもっとも喜ばせたのは、恐らくユベントスのジャンルカ・ザンブロッタとウディネーゼのステファノ・フィオレ、ミッドフィルダー2人のプレーぶりであろう。何しろ、中盤はイタリアのアキレス腱なのだから。
 ザンブロッタは右サイドを支配。フィオレもここ3試合中央のポジションでスタメン出場を続け、選手権でも同じ役割を任されるのは確実だ。

「選手を個別に評価すると、まずフィオレにはとても満足している。試合終盤に消える時間帯も少しあったが、2点目となったトッティのゴールのお膳立てをしてくれた。それからザンブロッタも素晴らしかった。修正すべき点がまだ2・3残ってはいるが、それでも進歩している。今夜チェックしておきたかった点を、しっかりとすることができた」

 99―00シーズンに入ってからというものデンマーク、ベルギー、スペインに3 連敗、ようやく今季初勝利を記録したイタリアは、6月3日にノルウェーとオスロで最後の親善試合をこなし、選手権に挑む。予選リーグ同組には開催国ベルギー、トルコ、スウェーデンが顔を並べる。
一方14試合ぶりの敗戦を喫したポルトガルだが、開始早々7分の決定的チャンスをセルジオ・コンセイソンが逃したのが悔やまれる。後半のルイス・フィーゴの妥当なPKのアピールも認められなかった。  このイタリア戦が選手権前のラストマッチとなったポルトガルは、大会ではルーマニア、イングランド、現チャンピオンのドイツと同組に属している。

Article contributed by internetsoccer.com


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