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セビリア、ベティスに降格危機  

セビリア(5月1日)
 セビリアで毎年開催されるフェリア(一週間続くカーニバル)が今年も日 曜日に幕を開けたが、この都市の2つのサッカークラブ、ベティスとセビリ アのサポーターたちは、浮かれ騒ぐ気分になど到底なれないようだ。  スペインの4大都市にホームを置くクラブは、74年以来ずっと1部リーグ に身を置いてきた。だが今、それも崩れようとしている。

 最下位のセビリアは日曜のホームゲームで2―3とオビエドに星を落と したため、一番乗りで2部転落が決定。たった一年での逆戻りである。

 一方のベティスは0―4でマジョルカに完敗、自動降格となる下位 3チー ムの中にどっぷりとつかり始めて来ている。ベティスは35試合を消化、勝 ち点36で現在20チーム中18位。残り試合は3で、すぐ上位のオビエド、ヌ マンシアとの間には5の勝ち点差が開いている。

 オビエドはセビリアに勝ったことで降格の危機から逃れたわけだが、こ れは不当な勝利であるとの抗議がたちどころに起こったのだ。話は3シー ズン前に及ぶが、当時ベティスがスポルティング・ヒホンに0―1と敗れた ために、セビリアは2部降格という憂き目に逢った。その復讐としてオビエ ド戦で勝ちを狙いに行かなかったと、セビリアは非難されている。

 日曜日の試合、セビリアは73分までに3点のリードを許し、残り時間の 少なくなったところで2点を返した。この試合を通じてセビリアサポーター は、「バイバイベティス、お前らは2部落ちさ。我々はリベンジを果たした」 と繰り返した。

 国内のマスコミは、スペインサッカー協会が調査に乗り出すものと見て いる。日刊スポーツ紙『As』も、セビリアは全力で戦わなかったことは間 違いないとする。

「協会はセビリア―オビエド戦を調べる必要がある。ベティスを降格させ るために、セビリアはオビエドに勝たせたのだ」―『As』紙のアンダルシ ア版に記された内容だ。『ABC』紙も同じく疑念を抱き、「セビリア、疑念 に満ちた敗戦」と論評している。

Article contributed by internetsoccer.com


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