第7回全国ホームタウンサミットin大阪


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第一分科会 好きやで。長居スタジアム (Part2)
 
4. 藤本淳也氏(大阪体育大学)の報告
「スタジアム利用の現状」(パワーポイント使用での説明)
写真 藤本氏

スタジアム研究というより観衆はどんな人たちか、何を求めてくるのかなど研究している。観客にとって魅力あるスタジアムとは何か。関西4チームでの比較してみた。男女比(C大阪59:41、京都65:35、神戸63:37、G大阪47:53)−G大阪は女性ファン多い。年齢的に見ると、サッカーは若い人が多いといわれるが若いといっても30歳代が最多。誰と来るのかを見ると、家族と来る人が最多。30歳代、家族連れとなると、ファミリーレジャー的(=アメリカ的)に定着していることがわかる。

観戦者をホームチームを応援する人、アウェーチームを応援する人、どちらでもない人に分けてみる。アウェー応援者を除いたものを100とすると、G大阪では18%が、C大阪では23%がどちらも応援していない人になる。これはおそらく子どもが行きたいと言ったから、夫が好きだから仕方なくついてきた人が多いのかと思う。経営的にも軽んじられる観戦者数ではない。
いつから観戦するようになったかで見ると、ホームチーム応援者では開幕当時からやワールドカップ機運が高まった96年〜98年当時からの人が多い。どちらも応援していない人では、今年から見始めた人が4割。6割は以前から来ているが応援してはいないという面白い結果である。

観戦に来る動機を野球と比較した。1位はともに娯楽として。
海外−メンフィス(フェデラスフォーラム):プレスリーで有名。コンコースにギターの絵。カベに貼ってあるのは地元有名ミュージシャンの写真。トイレの表示も人が音楽に乗ってダンスしている絵。これは都市ブランドとチームブランドをひとつにする(co−branding)の考え方。ここから大阪らしい、京都らしい、神戸らしいスタジアムを考えてみたら、もっと親しまれるのではないか。
アトランタ(ターナーフィールド):遊び場にホームベースから1塁までの距離と同じ距離をとってベースをおいてある。子どもらは実際に走って体験することが出来る。家族で行っても時間を消費できる。他にチームの歴史を展示し知ってもらう。長居にもあればプレマッチに出る少年たちにも知ってもらえる(補足:今もあるが少しだけ)。

魅力あるスタジアム作りは、ハードだけでもなく、ソフトだけでもなく、ファンや選手が一丸となって作るもので、それがサッカーの魅力かなと思っている。


5. 木村行男氏(セレッソ大阪東住吉後援会)の報告
「長居スタジアムとセレッソを支える」
写真 木村氏

鬼武氏(当時セレッソ社長)と出会ってから後援会を世話してきた。
なかなか長居に観戦にきてもらえない。車で長居に行く際、高速の出口を降りても サッカーがある雰囲気が皆無。ノボリとかは色々な規制でムリ。区役所にセレッ ソコーナーを作って欲しい。お金をかけないでいかに長居にきてもらうか。
セレッソの力を借りていかに東住吉区を活性化するか。スポーツを切り口に他にない区にしていきたい。せっかくのスタジアムを利用し切れていない。
長居に経費が5億かかる。C大阪が1億を払い、他で2億の収入、結果2億の赤字。会社なら大変なこと。民間の力(意欲があって、企画力があり、行動できる方の力)で民営化しないと活性化しないのではないか。

・ 駒川商店街からの事例報告(大澤氏)
220店舗。セレッソ創設当時から色々な活動をやってきた。様々なイベント。
ホームゲームの告知(街内放送―選手の声で)。セレッソ大阪応援ショップ(17店舗で構成、勝利か引き分けでセールを行う。目印は店頭にフラッグ掲示、 今年は強いのでかなり出費が多い(笑))

・ 長居商店街からの事例報告(福島氏)
40店舗。チーム創設時から応援してきた。勝った勝ったセールをやったので、セレッソに興味を抱いてもらえた。アウェーチームのサポーターから、長居の立地が素晴らしい、駅を降りると自然にサッカーの雰囲気に入っていけるのがいい。

・木村氏―常に2万人入るようにしたい。セレッソが小学校を訪問しサッカー普及につとめているのはいいこと。

写真 第一分科会 写真 第一分科会


6. ディスカッション  
・セレッソサポーター(長居周辺の住民)−博物館、植物園があるので、セレッソの試合のときに長居で一日遊べるように大阪市がPRしてほしい。サッカー専用スタジアムが欲しい。
・ 賀川氏−バイエルン・ミュンヘンは経営ではヨーロッパで一番。長い間オリンピックスタジアムを使っていた。ようやく専用スタジアムを持つに至った。こういうものは無理をしないほうがいい。長居は陸上競技場にしては傾斜がとってあるので、見やすい。
長居球技場−人工芝。行政所有のものとしては人工芝は初。大阪市も新しいことを手がけた。アメフト専用ということで競技場の方を使わなくなって傷まなくなった。
・ 宮城ボランティア(女性)−楽天とプロバスケットが来た。楽天はイベントがあって弱くても帰らず残っている。宮城スタジアムではスタジアムツアーをやっている。ピッチの開放も年2回。フリーマーケットなどもやる。
・ 藤本氏―イベントなんかでごまかすなという意見もある。しかしアメリカなどではそういうイベントがないと人は集まらない。
・ 四方氏−第2競技場は開放している、大阪市とも相談しているところ。
・ 川崎フロンターレ営業スタッフ−等々力を土日予約しておいてサテライトの試合を日曜が空くのでやった(3試合)。無料で開催し利用料も安くしてもらった。1000から2000人見に来てもらえた。長居に遊びに来た人がワールドカップをやったスタジアムなのだから興味を持つはず、中を見学できたらいい。
・ 賀川氏−スタジアムの内部に「カベ」が通路にいっぱいある。大阪女子マラソンやセレッソの試合の写真を飾って、見学してもらえたらどうか。

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