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高知に対する懲罰やサポーターの違反行為に対する方針を決定 / Jリーグ

[2025/10/08 Wed]

 7日(火)、Jリーグは、裁定事案に関するメディアブリーフィングを行った。

 取り上げられたのは、高知ユナイテッドSCの秋田豊前監督が選手及びスタッフに対して行なった2025年2月から同年6月までハラスメントに該当する行為に関する事案や7月5日(土)に行われた明治安田J1リーグ 第23節の"横浜ダービー"(横浜FC対横浜F・マリノス)と"大阪ダービー"(セレッソ大阪対ガンバ大阪)の事案。

 高知ユナイテッドSCに対しては、クラブの管理監督義務違反を認め、Jリーグの社会的信用を毀損したものとして、懲罰を課すことを決定。罰金100万円とけん責(始末書をとり、将来を戒める)の懲罰が科され、秋田前監督に関しては、すでに監督を退任してJリーグ関係者ではないため、Jリーグの懲罰権が及ばなくなったものの、裁定委員会を経てけん責相当に該当すると確認され、秋田前監督に通知したという。

 そして、"横浜ダービー"では、一部の横浜FMサポーターによる試合運営管理規定の違反行為が三ツ沢公園内で確認された事案で、調査結果を踏まえて「横浜FMを厳重注意とし、さらなるサポーター管理の厳格かつ慎重な体制構築と、違反行為者に対する法的手段による責任追及を強く求めるものとする」ことを決定した。横浜FMは取りうるべき最大限の次善措置を講じており、事案発生の予見は困難で、被害者的な側面もありながら、違反行為の危険性や悪質性と、それが周囲に与えた影響に鑑みた裁定であることも付け加えられた。さらに、横浜FMサポーターによる極めて悪質な危険行為に対して憾の意を示すと共に、クラブが最大限の対応を講じながらも、悪質性の高い行為によって運営上の重大な被害や不利益が生じるケースにおいて、Jリーグ規約の適用範囲のみでは安全な試合環境への秩序を維持することが困難と認められる場合、「危険行為を行なった個人や団体に対する法的措置も辞さない方針」を決めていることも強調している。また、横浜FC、横浜FMと協議の上、両クラブが中心となって弁護士等と連携し、法的手段を視野に入れていること、その姿勢をリーグとしても支持し、とり得る最大の支援を講じていく方針を示した。

 また、“大阪ダービー”で発生した、G大阪サポーターによる試合運営管理規定の違反行為に関しては、調査結果を踏まえ、「G大阪を厳重注意とし、サポーターコミュニケーションの強化、運営体制の見直し、集団での移動の制限を強く求めるものとする」ことを決定。クラブの対応については、サポーター団体に対する一定の対応はとられていたとしつつも、関係性の形骸化や対応の不十分さなど複数の要因が重なり、今回の事案を未然に防げなったと指摘。ビジタークラブとして「サポーターに秩序ある適切な態度を保持させる義務」違反に該当するとの見解を示した。

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