ラ・リーガをアメリカでセリエAをオーストラリアでそれぞれ"例外的"に開催へ / UEFA
[2025/10/08 Wed]
6日(月)、欧州サッカー連盟(UEFA)は、各国リーグ戦の国外開催に関する声明を発表した。
先月行われた理事会後に、スペインサッカー連盟(RFEF)とイタリアサッカー連盟(FIGC)より国内リーグ戦の国外開催に関する要請を受けたとのこと。関係者による協議で、ファンや他国リーグ、クラブ、選手などからすでに表明されていた支持の欠如が確認されたものの、現在検討中である国際サッカー連盟(FIFA)の関連規制の枠組みが明確かつ詳細でないことから、2つの要請を"例外的に"承認することを渋々ながら決定したと明かした。
これにより、ラ・リーガ(スペイン)のビジャレアル対バルセロナが12月にマイアミ(アメリカ)で、セリエA(イタリア)のミラン対コモが2026年2月にパース(オーストラリア)でそれぞれ開催されるようだ。イギリスメディア"ガーディアン"によると、欧州国内リーグが異なる大陸で開催されるのは史上初のことだという。
今回2試合の申請を承認したUEFAだが、国内リーグ戦の自国以外での開催については明確な反対姿勢を貫いている。そして、「FIFAが主導する継続的な取り組みに積極的に貢献し、将来のルールが国内大会における公平性やクラブ、サポーター、地域社会との緊密な絆を維持するものとなるよう努めていく」との声明とともに、「2試合を承認せざるを得なかったことは極めて残念だが、この決定は異例であり、前例となるものではない。我々のコミットメントは明確であり、それは各国リーグの品位を守り、サッカーが自国に根ざした環境であり続けることだ」とコメントを出している。